数年前 田舎や町はずれの土地を買い,自分で小屋を建て 最小限の暮らしで生きている青年たちがいることを知り 驚いたのだが
よく考えてみるとなんのことはない
親世代の田舎暮らしと同じなのだ 親世代は何とか 自分をだまし社会生活を送り やりたかったことを先延ばし 熟年になり ようやくそれが実行できたのだが,それは少しは大らかだった時代のお蔭だ
小屋暮らしの若者達は 昔よりもずっと追い詰められていて 今やるしかなかった ということなのだと思う
青年達の購入物件の土地は 過疎の広い土地であったり 傾斜ありの山だったり
狭い分譲地だったりで 200万円ほどで購入しているようだ
若者でもこれだけ貯金できたのはすごい!
例1
青年の土地は300坪ほどの山林だ
小さな小屋を自作し 年の半分をそこで暮らし残り半分は探検と称する旅に出ている
昨年はアメリカ西海岸のパシフィック・クレスト・トレイル(通称PCT アメリカ3大トレイル)を踏破する冒険旅をした メキシコから入ってカナダまで歩く旅 電波状況でブログUPできない場所もあり ブログ読者の私もドキドキさせてもらった
一去年は東北三陸のトレイル徒歩旅 その前年は北海道で登山 どれも半年かけての旅だった
彼は自分の社会性に問題があると自覚し,病院で調べてもらい 結果をブログで書いている 発達障害や相貌失認の診断をもらっている
一つのことに集中すると 他への注意が疎かになり 人と仕事を続けること自体大変な苦労を伴っていた
長年の仕事を続けてきたがもう限界と会社をやめ たまにアルバイトでしのぎ 一自由な人生を生きていくことにしたのだ
食生活も 普段の暮らしも格別小さいが
今の暮らしが楽しい 楽しいから 工夫が楽しい 車検もセルフで持ち込む 事前のメンテナンス,各種調整や修理も 自分でこなす
数々の写真付きの説明が細かい 機械が分からないままに 説明が面白くつい見入ってしまう
布を購入してミシンで色んな袋やバックパックまで自作するようにもなる どんどん腕を上げていく
私が wordpressでブログを開始できたのも 実は彼の説明が懇切丁寧だったからなのだ
例2
青年は仕事でうつ病となり,仕事をやめた
彼が購入した土地は 首都から1時間半ほど 30坪ほどの土地で集落の中にある
敷地内に井戸を掘り,小屋は自作し住んでいる
もらったログハウスの材料で建て替えも只今計画中 畑も作っている
時々 気心の知れた一人親方の大工さんと一緒に仕事をしたりアルバイトをする
瞑想の会に定期的に通っていて 心の問題を解決したいと思っている
昨年 彼がブログですすめていた 瞑想法の本が面白そうで 早速私もkindle本を購入した 良い本で勉強になった 若い人からも教えられている
例3
青年は都会の大学卒業後 会社に就職という自分の姿を どうしても描くことができなかった
統合失調症の兄と同じようになる不安も時々感じていた 大学時代に 農家の手伝いや田舎暮らしを 全国のあちこちで体験していた
南紀の海岸でテントを張り数カ月暮らしながら 生き方を探っているうち 近くの村人に受け入れられ,廃屋をただ同然で貸してもらい
さらに近くでアルバイトも得,程度の良い家に 転居することもできた 今は畑もやっている
小さな暮らしながら 大好きな夕焼けを毎日見て暮らし ピアノとバイオリンを 好きなだけ演奏できる環境であることに 幸せを感じている
尚,彼には会っているのだ 南紀は狭い…
例4
これは ごく最近知った ニートが集まって 熊野の山奥の1軒家で暮らしているという
限界集落の年寄を時々助けたり ほぼ4年暮らし 楽しく続いているらしい ニートの集団生活の話は初めて聞くので 今後さらに調べたい
青年たちは アルバイトにもちゃんと行っているようだ 私はニートの親は毒親がかなり多くいるように思うのだが…
どこかで 子への過干渉や否定感が強く出過ぎ 伸びる芽をつんでしまったり 適切な時期の他人の介入を 親自身が拒んでいたり…
共依存の関係にはまると 最後は親が暴走するか子が暴走するか 追い詰め追い詰められる事態に 関係が悪化することもあるようだ
だから 親との環境を断ち山奥に入ったニート達はえらい!
長く続いた環境を自ら変えるのはたやすくはない すごいことだと思うのだ
今日のブログは単に彼等の生活ぶりを伝えたかったわけではない
小屋暮らし青年はもっとたくさんいるし興味深い生活をしている人なら他にもいる